東京富士大学ではこれまでに、企業やNPOとの連携により、実務的な課題を教育素材としたPBL(プロジェクト学習)、開発、研究、イベント等を多数、推進してまいりました。本学が経営学単科であり、また交通アクセスの良い都市型大学であることから、産業界との連携が生まれやすい環境にあるといえます。
近年では、「プロフェッショナル・セミナー」科目を中心とした実務家による講義展開や、テレビ番組やアイスクリームショップを校内に招聘し、これらを学生の学びの場にしていく試みなどにもチャレンジしてまいりました。
ここでは担当教員・山川の関わった一例を紹介させて頂きます。
※PBL=Project Based Learningとは
実世界に関する解決すべき複雑な問題や問いや仮説を、プロジェクトとして解決・検証していく学習のこと。学生の自己主導型の学習デザイン、教師のファシリテーションのもと、問題や問い、仮説などの立て方、問題解決に関する思考力や協働学習等の能力や態度を身につけることを狙いとしています。課題解決学習法(Problem-Solving-Learnin)の略とされることもあります。
※企業・NPOの方へ
本学との産学官連携により、経営課題解決や事業・商品開発、社会貢献、採用活動などに繋げたいとお考えの方、ぜひ一度ご相談ください。共同研究、イベントの共催、プロジェクト講義、冠講座など、さまざまな連携方法を協議の上、提案させて頂きます。
※高校の先生方へ
貴校で、外部機関との連携による総合学習や、ビジネスアイデア等の講義を組み立てられる際の参考材料としていただければ幸いです。また、詳細につきましては本学訪問担当者にお申し付けいただければ、ご説明に伺うことも可能です。「高大連携PBL」の推進も可能ですので、お気軽にご相談ください。
手塚キャラクター発想支援カードの開発 2015~16
連携先企業等=手塚プロダクション、西武信用金庫
推進母体=研究サークル「ゲームビジネス研究塾」
手塚治虫作品に登場した40のキャラクターを使ったビジネスアイデア開発ツールの制作。手塚プロダクション監修のもと、ゲームビジネス研究塾と顧問教員によって考案され、基本設計、プロトタイプ制作、テストマーケティング、デザイン、地域企業・住民を集めたワークショップなどを実施しました。
手塚キャラクターを活用した高田馬場地域活性化提案 2017
連携先企業等=手塚プロダクション、西武信用金庫、地元企業19社
推進母体=専門ゼミ(マーケティング論専攻)
「高田馬場みやげをつくろう」という問題意識から、地元企業・店舗で販売できる手塚キャラクター商品を学生が考案。一部はプロトタイプを開発し、地域企業・店舗にプレゼンテーションしました。開発プロセスで地元商店にインタビューを実施し、地域の経済的な課題を把握することにも努めました。
アイスクリームプロジェクト(ベンチャービジネス論・新事業創造論) 2019~
連携先企業等=㈱ジャスビコ
推進母体=講義(専門科目)
松本薫さんでお馴染みの「Darcy's」アイスクリーム事業を素材とした参加型講義を展開しています。フェスティバル参加や大学祭での販売、近隣企業への営業など、課外授業も組み込まれています。
環境意識を高めるためのゲーム開発プロジェクト 2019~
連携先企業等=花王㈱
推進母体=専門ゼミ(マーケティング論専攻・山川ゼミ)
花王のESG部門で実施してきた「国際こども環境絵画コンテスト」の入賞作を画材に、小学生の環境意識を高めるためのゲーム・ワークショップを開発する予定です。
環境UX開発に向けたプロジェクト学習 <いっしょにECOスイッチづくり> 2020
連携先企業等=花王㈱
推進母体=専門ゼミ(マーケティング論専攻・山川ゼミ)
消費者が花王製品と接触する場(認知・購入・試用・利用・詰め替え・廃棄…)において、
ECOを実感できるさまざまな仕組み(いっしょにECOスイッチ)を考えて提案。商品企画だけでなく、プロモーションやイベントなど、幅広い視点からの立案を試みました。
セキュリティ製品(監視カメラなど)」の市場開拓に向けた提案 2020
連携先企業等=池上通信機㈱
推進母体=専門ゼミ(マーケティング論専攻・山川ゼミ)
池上通信機のIP&T技術(Image:撮像、Process:画像処理、Transmission:伝送)を使った「セキュリティ製品(監視カメラなど)」分野を対象に、用途開発・エクストリームユーザーアプローチなどの手法を使い、新製品・新用途の企画提案を行いました。
流通・サービス業トレンド研究 2014~
連携先企業等=日経メディアプロモーション㈱
推進母体=講義(自己開発科目)
新聞(日経流通新聞)を自宅で購読した学生が、興味ある記事の切り抜きを行い、コメントを発表しながら進めていくワークショップ型の講義です。日本経済新聞社から講師(元新聞記者等)を招き、時事問題を議論する機会も頂きました。
プロフェッショナルセミナー「地域マネージメント」2016~
連携先企業等=手塚プロダクション
推進母体=講義(専門科目)
地域ブランドビジネスの特性や「アトム通貨」など地域通貨の事例研究を踏まえ、高田馬場を題材とした地域デザインについて、フィールドワークをしながら学びます。ゲストスピーカーを呼び、コンテンツを活用した街づくりの事例紹介も頂きました。
「中小企業論」 2018~
連携先企業等=東京中小企業家同友会、都内中小企業12社
推進母体=公開授業(専門科目)
東京中小企業家同友会との連携を基に、加盟する企業の役員(主に経営者)を講師に招き、経営内容や経験談を中心にした講演を通じて中小企業経営の実際を学びます。経営者との議論を通じて、学生の問題意識や目線を高めていくことができます。
ザ・鉄腕インターンシップ 2017
連携先企業等=㈱日企
推進母体=インターンシップ(自己開発科目)
「ザ!鉄腕!DASH!!」(日本テレビ系放映中)におけるテレビ番組アシスタントディレクターの業務体験ができるインターンシップを実施しました。
東京都商業高校合同学習「東京プランニング・ラボ」2018~19
東京都立商業高校の生徒に実践的なマーケティングの学びを体験させることを通じて、ビジネスに対する本質的理解や進路ビジョンの形成に繋げようとする試みで、教育庁(東京都教育委員会)による商業教育改革の一環として実施されました。
■参加高校(全て東京都立)
・第三商業高校
・第四商業高校
・大田桜台高校
・芝商業高校
・葛飾商業高校
■プロジェクト課題提供企業(敬称略・順不同)
・伊勢半本店
・花王
・日経メディアプロモーション
・光文文化財団
・中野製菓
・東京都信用金庫協会
高田馬場ラーメンマップの制作 2015
・連携先企業等=高田馬場地元42店舗、西武信用金庫、高田馬場新聞社
・推進母体=研究サークル「観光ビジネス研究塾」
ラーメン激戦区である高田馬場のラーメン店42店舗を訪問・試食のうえ、コメント入りのマップを作成して印刷・配布しました。ラーメンの街としての新たな顔づくりを行い、来訪者の食べ歩きを促進する目的で実施したものです。
担当教員指導のもと、ゼミ所属学生たちの協力により、御社のマーケティング活動をさまざまな形で活性化させるお手伝いをさせていただいております。
学生たちにとっても実務の勉強やキャリア形成につながり、教育上の効果も高いことから、積極的なコラボレーションを求めております。
ぜひご検討いただければ幸いです。